フォニックスとは
『フォニックス』(Phonics) は、英語の単語を構成する文字と音の対応関係を学ぶ教育方法で、正しい英語の発音を身に付られるといった効果があります。
この方法は、アメリカやイギリスなどの英語圏の国の子どもたちが英語を学習する際にも使用されています。
フォニックスの学習方法
フォニックスを学習する際は、まず英語の音素 (音の最小単位) を教えます。
例えば、「cat」という単語があります。この単語は「c」「a」「t」という3つのアルファベットでできていますよね?
「c」というアルファベットは、日本では通常、「c」は「シー」と教えられます。
しかし、「c」には「シー」というアルファベットの名前とは別に、「/k/」(カタカナでは「ク」に近い発音) というアルファベットが持つ本来の「音」があります。
同様に、「a」は「/æ/」、「t」は「/t/」という音を持っています。
これらのアルファベットの「音」を組み合わせることで、「cat」という単語が「kˈæt」という発音であることを理解できるようになります。
こうして、一つひとつのアルファベットの音や、その組み合わせによる変化を覚えていきます。
フォニックスの学習効果
①正しい発音が身に付く
フォニックスの学習効果には様々なものがありますが、最大のポイントは「正しい発音が身に付く」ということです。
日本人の英語はよく「カタカナ英語」と言われます。これは英語本来の発音を覚えるのではなく、カタカナで表現した「間違った発音」を学習していることが影響しています。
英語の発音をカタカナで理解しようとしている人が多いので、英語を話す時にどうしても日本語っぽくなってしまうんですね。
しかし、フォニックスを学んだ子どもはアルファベット本来の音を理解できるので、英語の正しい発音ができるようになるんです。
②リスニング力が向上する
フォニックスを学ぶことは、正しい発音ができるようになるだけでなく、英語を聞き取る能力 (リスニング力) の向上も期待できます。
日本人がネイティブスピーカーの英語を聞き取れない理由のひとつが、前述の通り英語をカタカナで理解している人が多いことにあります。
カタカナの発音をイメージしていると、実際の英語の発音を聞いた時に自分がイメージしている発音と違いすぎて理解できないことがよくあります。
フォニックスで正しい英語の音を学習した子どもは、頭の中で英語の発音と単語を頭の中で結びつけられるようになるため、リスニング力の向上につながります。
③「読む・書く」にも効果あり
フォニックスを学ぶ効果は「聞く・話す」だけでなく、「読む・書く」ことにも効果があります。
例えば、初めて見た単語を読むことができるようになります。
子どもが「fox」という単語を見た時、その単語を知らなくても、「f-o-x」という単語の組み合わせであることが分かります。
そして、「f-o-x」の音は「/f/-/ɑ/-/ks/」であることを理解し、「/fɑks/」と発音することができるようになるんです。
同様に、初めて聞いた単語を書くことができるようにもなります。
先ほどとは反対に、子どもが「/fɑks/」という英語を聞いたとします。フォニックスを学んだ子どもは「/fɑks/」が「/f/-/ɑ/-/ks/」という3つの音の組み合わせであることを理解します。
そして「/f/-/ɑ/-/ks/」という音が、それぞれ「f-o-x」というアルファベットの音であると考え、「fox」というスペルを書くことができます。
これらのスキルはフォニックスを学習していく中で少しずつ身についていくものなので、誰でもすぐにこのようなことが出来るようになるわけではありません。
しかし、子ども期に英語の文字 (アルファベット) と音の関連を学ぶことで、確実にこれらの能力を向上させることにつながります。
子ども期にフォニックスが効果的な理由
どうして子どものうちにフォニックスを学んでおくことが重要なのでしょうか?
それは、大人よりも子どもの方が聞いたままの発音を柔軟に理解することができるからです。
言語の発達段階にある子どもの脳は、言語を自然に習得できる段階にあり、周囲の人の言葉を模倣したり、習得するのに適していると言われます。
子どもの好奇心や興味を刺激しながらフォニックスを学習することで、自然と英語の音が身についていきます。
もちろん、大人になってからでもフォニックスの学習効果はありますが、子どものうちにフォニックスを学習した方がより効果的と言えます。
日本でフォニックスが一般的でない理由
これほどたくさんの効果が期待できるフォニックスですが、日本の学校教育ではほとんど使われていません。それはなぜでしょうか?
理由のひとつはアルファベットの発音を教えるのが難しいことです。
フォニックスを教えるためには、先生自身が正しく英語を発音できないといけません。そうでなければ間違った発音を身につけることになってしまいます。
保育園や小学校の先生は英語専門でない場合はほとんどであり、英会話スクールですらネイティブレベルの発音ができる先生の数は限られています。
もうひとつはフォニックスの教え方を理解している先生が少ないことです。
日本ではまだまだフォニックスの教育は一般的でなく、その教え方もあまり知られていないのが現状です。
ネイティブ講師であれば英語の発音は問題ありませんが、フォニックスの教え方を知らなければ実際にレッスンで使うことはできません。
日本人が平仮名を正しく発音できることと、それを外国人に教えられるかは別の話であるのと同じですね。
エミューこども英会話でフォニックスが学べます
エミューこども英会話では、フォニックスの学習をレッスンに取り入れています。
講師は国際英語発音協会が実施する「EPT英語発音テスト」で指導者レベルにあたる94点を獲得しており、実際に多くの子どもに発音の指導を行ってきました。
お子様に正しい英語の発音を身につけさせたい、英語のリスニングが得意になってほしい、とお考えの方は、ぜひ一度お問い合わせください。
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